☆498年の日記☆

498年1日
成人の儀式。
いよいよ評議長としての初仕事だ。
万一遅れたりしても大変だし、どうも落ち着かないので暗いうちから神殿に向かう。
向かうと言っても隣みたいなものなのですぐついてしまう。
やることがないのでうろうろしているとようやく朝になる。

……結局、途中で祈りに来る人が数人いた他は何事もなく成人の儀式は終了した。

しかし、なぜ全員ミダショルグとガアチウルグを選んだのだろう。
そういえば、ミダショルグ長のフォルテさんも祈りに来ていたような気がするが……。

人が少なかっただけだろうが、偶然とは恐ろしい。

498年2日
毎年恒例儀式の日。
まずはショルグ新年祭。
去年はおかしなところで負けが多かったせいかAリーグ3位。
ついで仕事始め。
今年からウルグ長として皆の前で話をすることもないのかと思うと少々寂しいが、そのかわりに念願の出店権を手に入れることができた。

残りのウルグ上位が皆ここ数年で引き抜かれてきた人間なのだから、まあ当然だろう。

そして最後はミダ杯開会式。
「輝ける王者」の称号のかかっている大会だけに緊張する。

498年3日
個人商店で売るためにきのこ茶を作る。
常々店をもてたらお茶系のアイテムで固めようと思っていたのだが、皆一様に値段が高い。
そんな中で最も値段の安いきのこ茶は主力商品となってくれるだろう。

498年4日
ついでにデヴォニアンなども作ってみた。
5日には店に出られるのでとりあえず最初のメニューを吟味し、きのこ茶、宝珠茶、デヴォニアンに加え、ふしぎなものを店頭においてみることにした。

そして、後々後悔することになる。

498年5日
早速お店に向かいたいところだが、まずは新年評議会に出なければならない。
と言うわけで評議会に出てみたが、挨拶は「ご機嫌いかが?」、教育方針は「まじめに」、そして服の色は「地味な色」と全てナァムの主張が通ってしまったので結局私はいるだけだった。

そういうこともあるさ、評議長。

議会の後は早速個人商店へ。
いつの間にやら行列が出来ている。

……が、しかし!!
皆思った以上に貧乏なのだ!!
どうもこの国の人間には「お金をためる」と言う考えがないらしく、所持金が1ケタ台だったり、中には無一文の者までいた。

そう言うのに限って、店の前から退かない。
しかし、私には無一文で買い物に来る神経がわからない……。


そんな中、ギチョー♪・ミヤザキさんだけがきのこ茶を買っていってくれた。
結局今日の売り上げはこれだけ。
これ以上いても物が売れる様子はないし、なにより試合があるので夕2の刻には店を閉めてプルト闘技場へ。

夜はミダ杯1回戦、ミダナァムのチューノラさんとの試合だ。
小技を中心にして攻めていこうと言う作戦が見事に当たったらしく、カウンターでの灼火錬術を中心にして押しまくり、255対31でKO勝ち。

498年6日
今日は私の16歳の誕生日だ。
……が、この歳になるとどうもあまり嬉しくない。

そりゃそうさ、だって能力値の低下がはじまってるもんな。

さらにそこによくない知らせが飛び込む。
義妹のホレスが危篤になったらしい。
妻バハラを含む彼女の姉三人はもちろん、まだ両親も健在だと言うのに……可哀相なことだ。

とりあえずお見舞いに行き、ついでにイムティを買ってきて花茶とフルーツティーを作り、店に並べる。

しかし、花茶はともかく、フルーツティーなど売れるのだろうか?

答え:時期を考えれば売れないこともない。

498年7日
義妹のホレスが息を引き取った。
享年17歳。

……が、葬式には出ない。
不幸になっても何一ついいことはないからねぇ。

498年8日
ミダ杯2回戦、リューベンさんとの試合。
この試合も一方的に攻撃して255対38でKO勝ち。
まったく、もっと強いやつはいないのか。

こんなことが言えるのも、その「もっと強いやつ」と戦うことになっていないからである。
缶コーヒーのCMよろしく、実際に戦うことになったとたんに……。

498年9日
明日はまた個人商店で商売ができる。
しかも今度は丸一日店にいて大丈夫と来た。
張り切って花茶とデヴォニアンを作り、店に追加。

そして夜はミダ杯の事実上の決勝戦となるエドワードさんとの試合だが、エドワードさんが試合にぎりぎり間に合わず、不戦勝に。

……非常に嫌な勝ち方だ。

498年10日
個人商店で商売。
しかし客は来るのだがどうにも貧乏人ばかりで物が売れない。
稀にきのこ茶や花茶なら買えそうな人もいるのだが、そう言う人は決まって自分の所持金以上に高いものをほしがる。
そんな中、コークナァムのセルジオさんがデヴォニアンを買っていってくれたのは有り難かった。
が、結局今日の売り上げもこれだけ。

夜はとりあえず闘技場に行き、ミダ杯の優勝賞金6000プゥを受け取る。
ついでに1日に買っておいたギブルも換金。6.5倍となかなかの高配当だった。

ちなみにこの日、ミコ・バグエルさんがナワフさんと結婚。

498年11日
苦節9年、ついに「輝ける王者」の称号を手に入れた。

……その嬉しさのせいかバハラの試合の応援に行くのを忘れる。

498年12日
今日は忘れずにバハラの応援にいく。
試合のほうは序盤押し込まれるも後半一気にラッシュをかけて62対97でバハラの逆転勝ち。

498年13日
今日もバハラの試合の応援にいくが、相手が遅刻して不戦勝。
せっかく応援に行ったのに……喜ぶべきか悲しむべきか。

498年14日
とりあえずバハラの試合も今日で今年最後なので応援に行く。
結果は105対68でバハラの勝ち。
これで3勝1敗と今年は勝ち越せたようでよかったよかった。

498年15日
ボーナス決定定例評議会。
まずリムウルグは「4分の1」を提案してぎりぎり可決。
そしてバハウルグも同じく「4分の1」を提案するがこれは却下されてしまう。
ということは……まさか議長権限を行使する最初のチャンスが自分のウルグのボーナス決定とは。
とりあえず「2分の1」といいたいところだが遠慮して「3分の1」にしておく。
すると最後のガアチも「3分の1」を提案して今度は可決された。

評議会の後はボーナスやギブルで金の入った人達にお茶を売るべく個人商店へ……と、その前にせっかくだからリムウルグによって性格判断をしてもらうと「頑張り屋」だと言われた。
何だか嬉しい。

……が、個人商店の方は相変わらずで余り嬉しくない。
結局今回もガラさんが定価できのこ茶を1つ買っていってくれただけだった。

498年16日
……なんだかバハラの雰囲気が変わった気がするが……気のせいだろうか?

気のせいではない。
19歳になったので最後の顔チェンジが起こったらしい。
その結果……は、言わないでおこう。

498年17日
今日はなんとなくちょっと仕事を休んで料理をしてみる。
しかしなんだか妙に失敗することが多い。
このところバハラや娘達にまかせっきりだったので腕が落ちたのだろうか?

そして夜はDD杯の開会式。
これに勝てば「龍王」の称号を得ることができる。
……難しいとは思うが、がんばってみたい。

498年18日
昼間での仕事で仕事ポイントが28000を突破。
そして夜のDD杯1回戦のミッチーさんとの試合ではメニスカスレイが面白いように決まって255対17であっさりKO勝ち。

どうやら調子が良くなってきたようだ。
この調子で行けるか?

498年20日
今日はとても忙しかった。
ウミカイの卵を回収しながら個人商店で商売もしなければならなかったからだ。
結局、ウミカイの卵は16個回収できたが、個人商店のほうは何一つ売れなかった。

いや、ある程度のお金のある人はいるんだけど……なぜ皆フルーツティー買おうとするかなぁ?

498年22日
今日の夜はDD杯の2回戦、相手はフォルテさんだ。
能力値などでは向こうのほうが上だが、彼はなぜか魔法しか使ってこないのでカウンターでオーラナックルを当てて255対0でKO勝ち。

この日、ジェット・プエルトさんとアリシア☆・ペインさんを移住させた。

498年23日
朝からミッチーさんとの試合のはずだったが、相手が危篤のため来られなかったので不戦勝。
仕方がないので仕事をして通算仕事ポイントを29000の大台に乗せた。
いよいよ大仕事人まであと1000ポイント、頑張ろう。

そうそう、昨日移住してきたアリシア☆ちゃんがイーグル家の養子になったので、また義理の妹が一人増えた。

498年24日
バハウルグ長のミッチーさんが死去。
しかしそのお葬式にいく暇もなく、朝から義父のラシディさんと試合。

暇があっても出たりしないだろうが。
身内の葬式すら出ないんだから……。


メニスカスレイを中心とした素早い攻撃で124VS255でKO勝ちする。
例え相手が義理の父親であろうと、義理の妹であろうと、勝負に情けは無用というのが私の考えだ。
そして一休みしたら夜はDD杯3回戦のジョネットさんとの試合だったが、これも灼火錬術を連発して255VS34であっさりKO勝ち。
これでいよいよ明日は「龍王」の称号をかけてバグウェルとの対決だ。

498年25日
いよいよ今日はバグウェル戦だ。
……が、とりあえず夜までは暇なので個人商店で商売をすることにする。
相変わらずお金もないのに買い物に来る連中に悩まされるが、ジェットさんにきのこ茶を1つ定価で売ることができた。

そしていよいよバグウェルとの2度目の戦いのときが来た。
結果は……わずか2秒でKO負け。
一瞬の隙を突かれてバグウェルのドラゴンソードを受けてしまった。

……まあ、ここまでがうまく行きすぎていたんだ。
3年後こそ、「龍王」の称号を獲得できるように頑張ろう。

でもねぇ……キミに次はないんだよねぇ……(謎)
ちなみにこの日、ギチョー♪・ミヤザキさんがニルパマ・セレイゾーさんと結婚。

498年26日
昨日のショックで今日の朝のチューノラさんとの試合に遅刻しかかったが、なんとか間に合う。
試合のほうはメニスカスレイが連続で入って146VS255でKO勝ち。

498年27日
リーグ戦最後の試合は宿命のライバルのフォルテさんと。
やはり魔法しか使ってこない彼には格闘系の技がよく効くようで、今回はステップブロウを連発して255VS0でKO勝ち。
これで今年のリーグ戦は全勝で終われた。

498年28日
評議会納会。
国民数は男53女53で計106人と人口の減少が目立つ。
子供の数も14人に減り、特に学生はわずか7人だった。
最後の信任投票は初めてのことなので緊張したが、どうやら全員信任してくれたようでほっとした。
その後は仕事収めに向かい、いつものように仕事のメダルをもらった。
何だか最近はこれをもらわないと年度末という気がしない。

498年29日
今日は1日個人商店で商売。
そのかいあってかついにフルーツティーが定価で売れた。
買ってくれたのはマイラさん。ありがとう!!

498年30日
給料日で給料として5203プゥもらった。
その後は昨日に引き続き1日個人商店で商売をしたのだが、やはり給料日直後は皆お金を持っているし財布の紐が緩い。
用意してあったデヴォニアン4つ、花茶3つ、宝珠茶2つ、きのこ茶3つはまたたく間に売り切れ、途中で急遽持ってきた花のサラダも4つ全部売り切れた。
来年はもっといっぱい売ってやろう。

499年1日
……評議長として2年目の年が始まった。
今日の成人の儀式ではいよいよ私の娘、フィリエルが成人した。
フィリエルはジマショルグ、ガアチウルグを選んだが、これはバハラの所属と全く同じだ。

でも性格は全然違うんだよな、ケチだもん。

そして、次の入学式では残った二人の娘、シルフィーとジニーが入学した。
フィリエルは比較的勉強が好きな真面目な子供だったが、この二人はどうなのだろうか?
ちょっと心配だ。

なにも変わらないようでいて、それでいて何かが違う一年が、また、始まる。

……というところで、ジニー・サンダーロアにキャラチェンジいたしましたので、「ジン・サンダーロアの日記」はここでひとまず終了させていただきます。
ここまで読んで下さった方、ありがとうございました。


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