ラウド「いやいや、この前のコーク杯は凄かったなぁ」
シャウト「何? そんなに凄かったの?」
ラウド「そんなに凄かったの? って。 君見てなかったの?」
シャウト「いや、ずっとジマショルグで訓練してたからさ」
ラウド「あー、そうか。君、他人の試合には興味ないもんねぇ」
シャウト「そうそう。だからストレス回復用にロン酒持っていってさ」
ラウド「なるほど。飲んで暴れたと。」
シャウト「人聞きの悪い言い方すんなよ!」
ラウド「♪飲んで〜飲んで〜暴れて〜飲んで〜」
シャウト「だから違うっつってんだろうが! 大体その歌歌詞違うぞ!」
ラウド「まあ、それはさておき、コーク杯の話だけども」
シャウト「そうそう、コーク杯。何がそんなに凄かったんだよ」
ラウド「いや、やっぱり決勝戦は凄かったよ。どっちも人気者同士の対決でさ」
シャウト「人気者同士の対決ねぇ。さぞかし人が集まったんだろうな」
ラウド「そうそう。まずは赤コーナーの挑戦者。何たって人気ランキング1位だからね」
シャウト「やっぱり闘技場の左半分はファンでびっしりかい?」
ラウド「ああ、もうギュウギュウ詰めだったよ。オオスナイムの這い出る隙間もなかったね」
シャウト「わかりにくいぞその表現!」
ラウド「それでさ、青コーナーのチャンプの方。こっちはファンは少なかったけど、皆熱心なファンばかりだったよ」
シャウト「へえ。でも、なんでそんなことがわかるんだ?」
ラウド「なんせ朝からずっと試合開始を待ってたみたいだからね」
シャウト「それは凄いな。で、一体誰なんだ? その熱狂的なファンってのは」
ラウド「野良イムが三匹。」
シャウト「違う! それはファンじゃない!」
ラウド「でも、いつも彼が餌付けしてたんだよ」
シャウト「プルト闘技場で勝手に野良イム飼うなよ!」
ラウド「そんなこんなで試合が始まってね」
シャウト「ふんふん」
ラウド「まずは挑戦者がメニスカスレイで攻め込む! しかしチャンプはそれを上手く防いでヘヴィブルーズを一発!」
シャウト「剣術優位のコーク杯で体術技か。さすがチャンプだな」
ラウド「そしてひるんだ所をロン酒の瓶で一撃!」
シャウト「反則だろ!」
ラウド「さらにそこから蹴って蹴って殴って蹴って蹴って〜っ!!」
シャウト「誰か止めろよ!!」
ラウド「もちろん挑戦者もやられっぱなしじゃない! 隙を見て逃れると、素早くブレイズソードを一発!」
シャウト「そう、それでこそコーク杯! それは効いたろ!」
ラウド「もちろん。 そして勝負はラスト30秒にもつれ込んだね」
シャウト「逆転タイムか。これはKO必至か!?」
ラウド「もちろん! 最後は綺麗にKOで決まったね」
シャウト「そうか! で、一体誰が勝ったんだ?」
ラウド「議長。」
シャウト「議長はコーク杯参加してないだろ!」
ラウド「挑戦者、チャンピオンともに満身創痍の所を闘技場の袖から龍的光波で一撃。」
シャウト「強いー!!」