チアフル母さん「ラウド、いる?」
ラウドくん「何? 母さん」
チアフル「ちょっとお使いに行ってきてほしいんだけど、いい?」
ラウド「え〜? やだなぁ」
チアフル「何よ、その言い方は」
ラウド「謹んでお断り申し上げます」
チアフル「そういう意味じゃないんだけど?」
ラウド「イカンのイを表させていただきます」
チアフル「それ、意味わかってて言ってる?」
ラウド「カンの方は辞任しちゃったし……」
チアフル「民○党の話? もう、ワケのわからないことを言ってないで、たまにはお母さんの言うことも聞いてくれる?」
ラウド「しょうがないなぁ〜」
チアフル「じゃ、モソムルを買ってきてくれる?」
ラウド「それだけ?」
チアフル「それだけだけど?」
ラウド「ふーん。じゃ、ボクはこれで……」
チアフル「まさか、『言うことを聞いた』とかいうオチじゃないよね?」
ラウド「……冗談だよ。ちゃんと行ってくるから、お金ちょうだい」
チアフル「そうやって、素直にしてればいい子なのに。はい、お金落としちゃダメよ」
ラウド「……もう一声、何とかならない?」
チアフル「なに、お駄賃の値上げ? ダメよ」
ラウド「ちゃんと増やしてくるからさぁ!」
チアフル「ギブル買う気?」
ラウド「今、お隣のバーニングさんのギブルがなんと50倍なんだよ!?」
チアフル「もう倍率までリサーチ済みなの?」
ラウド「ちゃんと相手の人には試合前にママの料理を食べさせておくからさぁ!」
チアフル「私の料理、基本的に全部失敗だもんね……って、何言わせんのよ!」
ラウド「ねぇ、いいでしょ? 今がチャンス! これ逃したら一生後悔するよっ!!」
チアフル「そんな悪徳商法みたいなこと言わないの。 とにかく、お駄賃の値上げはなし! いい?」
ラウド「ちぇ〜。いってきま〜す」
チアフル「……やっと行ってくれたわね。まったく、一体誰に似たんだか……」
ラウド「ただいま〜」
チアフル「早かったわね……って、ドロドロじゃない。どうしたの?」
ラウド「突然雨が降ってきて、転んじゃったんだ」
チアフル「……で、モソムルは落としてきたのね?」
ラウド「うん……どうしてわかったの?」
チアフル「口の周りにクッキーのかけらが一杯ついてるからかな?」