ラウド(ミダナァム)「あ、ジマナァムさん。今年の教育方針、何を提案するんですか?」
チアフル(ジマナァム)「今年は、『人に優しく』でいこうかな。ミダナァムさんは、服の色どうするの? やっぱり今年も変な色?」
ラウド「変な色、5年連続で否決されてますからね。やっぱりそろそろ考えますよ」
チアフル「あら、残念。あれを否決しないと1年が始まった気がしないのに」
ラウド「否決するために提案させないで下さい。で、考えた結果、ボクは一つの結論に達したんですよ」
チアフル「どんな?」
ラウド「今までの『変な色』は、まだまだなまぬるかった、と」
チアフル「確かに、言われてみれば、あれはあれでなんとか見られるレベルだったわね」
ラウド「ですから、今年からは、さらにパワーアップした『スーパー変な色』で行きます」
チアフル「じゃ、また今年も否決できそうね」
ラウド「内容聞く前に否決決めないで下さいよ。今度のはすごいんですから」
チアフル「そう? じゃ、一応聞くだけ聞いてあげる」
ラウド「とりあえず、コークショルグの服は目の覚めるような赤にします」
チアフル「それって、派手な色とどこが違うの?」
ラウド「真っ赤なんです。全身。袖とか、ズボンとか、スカートとか、あと顔とかも」
チアフル「顔は服装の一部じゃないと思うけどなぁ?」
ラウド「じゃ、まあ顔は免除する方向で。そして、中央やや右側に白で縦に波線を一本!」
チアフル「それって、コーク違いの気もするんだけど?」
ラウド「世界、目指してますから」
チアフル「パクりで世界は取れないと思うよ? それに、変えるのは色だけにしてほしいなぁ」
ラウド「じゃ、色だけにしましょう。その代わり大胆に変えますよ?」
チアフル「で、どんな色にするの?」
ラウド「まずコークショルグは、今の赤に、青を少し足して、赤紫にします」
チアフル「なんで青を足すのか全然わからないけど、目先が変わっていいんじゃない?」
ラウド「次に、ジマショルグは、今の紫に、赤を少し足して、赤紫にします」
チアフル「それ、コークショルグと区別つかなくなるよね?」
ラウド「最後に、ミダショルグは、今の緑に、赤紫を思いっきり足して、赤紫にします」
チアフル「確信犯なのはわかったけど、それはさすがに強引すぎるよね?」
ラウド「そして、各ウルグ長は、それぞれの仕事場をイメージした色にします」
チアフル「リムが海の青、バハが山の緑、ガアチが地の……茶色にしたいところを一歩譲ってオレンジでしょ? 今と一緒じゃない」
ラウド「違います。深夜の海の黒、深夜の山の黒、深夜の地の黒です」
チアフル「ツッコミどころがありすぎて、どこからツッコんでいいのかわからないんだけど?」
ラウド「大丈夫ですよ。議長と見分けがつかなくなることはちゃんと考慮してあります」
チアフル「問題はそれだけじゃないと思うんだけど……どう考慮したの?」
ラウド「議長には、賢さをアピールした服を着てもらいます」
チアフル「確かに、議長は賢い人がいいものね。で、どんななの?」
ラウド「ずばり、バカには見えない服です!」
チアフル「それはさすがに遠慮したいかな。見たくないし、着たくもないし」
ラウド「あ! 議長さんは裸だ〜!!」
チアフル「あぁ! ミダナァムさんはバカだ〜!!」