シャウト「プルトにも、こう、カッコつけてるヤツっているよな」
ラウド「いるいる。一匹見たら三十匹はいるよね」
シャウト「ゴキブリかよ! っつーか、人間を一匹二匹って数えるなよ!!」
ラウド「♪ヌヌギだって、ヴィチだって、ゴキブリだって〜、みんなみんな、生きているんだ友達なんだぁ〜」
シャウト「確かにヌヌギもヴィチもゴキブリも生きてるけど、ゴキブリの友達はイヤだよ!」
ラウド「人種差別はいけないなぁ!」
シャウト「ゴキブリはそもそも人じゃないだろ!!」
ラウド「仕方がない。じゃ、まぁそういうことにしておいてあげよう」
シャウト「いや、するしないの問題じゃなく、元からそうなんだけどな」
ラウド「それはそうと、なんの話だったっけ?」
シャウト「プルトにもカッコつけてるヤツっているよな、って話だよ」
ラウド「いるいる。一匹見たら……」
シャウト「今やったろうがよそれはよ! 話戻ってるよ!!」
ラウド「冗談だよ。それより、カッコつけてるヤツって具体的にはどんなヤツ?」
シャウト「そうだな、心のくまを買えばいいのに見た目を嫌って龍の盾にするヤツとかな」
ラウド「ああ、いるいる。他には?」
シャウト「そうだな、子供の弁当に焼き王魚を持たせるヤツとか?」
ラウド「なぁんだ、それならこっちはもっとすごいよ」
シャウト「ん? 何がどうすごいんだ?」
ラウド「子供のお弁当に生の王魚をそのまま持たせてるからね」
シャウト「食えねぇよ! 生はよ!!」
ラウド「だから、食べないでちゃんと持って帰ってくる。これなら1匹で何日でも!」
シャウト「そうじゃねぇだろ!!」
ラウド「仕方がない。じゃ、まぁそういうことにしておいてもらおう」
シャウト「イヤだよ! っつーか、勝手に決めるなよ!!」
ラウド「それはそうと、他にはどんなヤツがいるっけ?」
シャウト「他にかぁ……うーん、お前は何か思いつかないか?」
ラウド「あぁ、わざわざイムのふん引きずって歩いて自分がもてないのをイムのフンのせいにするヤツとか?」
シャウト「ぐはっ! ごめんなさい、オレそれやりました!」
ラウド「それから、セイシルの芳香を持ってることをばれないように上から別のアイテムで隠すヤツとか?」
シャウト「がはっ! ごめんなさい、オレそれもやりました!」
ラウド「しかもそれでもデートの誘いを片っ端から蹴られるヤツとか?」
シャウト「げふっ! ごめんなさい、オレそれもやりました……って、それのどこがカッコつけてんだよ!」
ラウド「まぁ全部キミのことなんだけどね」
シャウト「ただの個人攻撃かよ!!」