シャウト「よう、ラウド。元気か?」
ラウド「元気だよ。それより、なんだかご機嫌そうだね?」
シャウト「いや、なんか最近ついててな。いいこと続きなんだよ」
ラウド「じゃ、ついてるのは守護霊だね、きっと」
シャウト「ンなモンついてねぇよ!!」
ラウド「この前亡くなった議長さんじゃない?」
シャウト「だから違うって言ってんだろ。そもそも、オレそこまで議長さんと親しくなかったからな」
ラウド「言われてみれば、むしろ疎まれてたよね?」
シャウト「そこまで嫌がられちゃいねぇって!」
ラウド「まあいいや。で、どんないいことがあったんだい?」
シャウト「まずは、この前のコーク杯かな。倍率15倍の3番ギブル、4枚一点買いして見事大当たり! 6000プゥの臨時収入だぜ」
ラウド「大当たりかぁ。大当たりくらい、ボクだってあったさ」
シャウト「じゃ、お前も3番ギブル買ってたのか?」
ラウド「ギブルは買ってないけど、この前ジャムクッキー焼いて食べようと思ったら、見事大当たり!」
シャウト「失敗しただけだろ! ってか、失敗したら食うなよ!!」
ラウド「その後口直しに作ったデヴォニアンまで見事大当たり!!」
シャウト「お前、もう料理作るな! なんでンなモン失敗すんだよ?」
ラウド「そこが、ついてるところじゃないか」
シャウト「じゃ、お前についてるのは悪霊だな、間違いなく」
ラウド「この前亡くなった議長さんかな?」
シャウト「議長を勝手に悪霊にするなっ!」
ラウド「当人の許可を取ってからならOK?」
シャウト「取れねぇだろ! もう死んでるんだから!!」
ラウド「大丈夫だよ。多分君についてるのがそうに違いないから」
シャウト「ついてねぇって言ってんだろっ! だいたい、オレの守護霊とお前の悪霊が同一人物だったらおかしいだろ!!」
ラウド「じゃ、君の方についてるのはその前の議長さんだよ、多分」
シャウト「元議長、まだ生きてるよ! ラムサラ食って不信任食らっただけだろ、あの人は!!」
ラウド「なら、誰ならいいのさ!?」
シャウト「誰もついてねぇって言ってるのがわかんねぇのかよっ!!」
ラウド「そっか、ついてないのか。大変だと思うけど、くじけずに頑張るんだよ」
シャウト「その『ついてない』じゃねぇよ! いいこと続きなんだから!!」
ラウド「いいこと『続き』ってことは、ギブルの他にもまだ何かあったの?」
シャウト「ああ。気分がいいんで、めったにしない仕事をしたら、いきなり宝珠の果実が見事大当たり!!」
ラウド「こっちも久々に仕事をしたら、ギリギリで納品口が閉まって、納品所のドアに見事大当たり!!」
シャウト「一緒にすんなっ!! ったく、お前は何やっても冴えないなぁ」
ラウド「……確かに、このところ何をやってもあんまりうまくいってないなぁ」
シャウト「まあ、そんな時もあるさ。気を落とすなよ」
ラウド「そこで、とりあえずシャウトに見事大当たり!!!」
シャウト「それはただの八つ当たりだろうがあぁっ!!」