☆不完全浮気マニュアル☆
☆悪魔の囁き☆

複数の異性が自分に思いを寄せていてくれるとする。
その中に自分が好きになれる相手が二人以上いるとする。
それでも、一人の相手を選ばなければならないのだろうか?

確かに、プルト共和国においても重婚は御法度のようである。
(こら、そこっ!「憲法にはそんなことどこにも……」なんてツッコむでないっ!)
……が。
結婚だけが愛の形ではない、そうは思わないか?

……もちろん、道ならぬ恋にリスクはつきものである。
だが、「この人、あの人、その人、皆好きな気持ちに嘘はない」と言い切れるなら、一度チャレンジしてみてはいかがかな……?

☆未婚時と既婚時ではこんなに違う☆

さて、複数の異性とおつき合いする場合は、大きくわけて二つの場合にわけられる。
1つは、自分が未婚である場合。もう1つは、自分が既婚である場合だ。
これによって、デートスポットやリスクの内容まで大きく変わってしまうので注意が必要である。
便宜上、このマニュアルでは前者を「浮気」、後者を「不倫」と呼ぶことにする。

さて、浮気の場合、デートの行き先はタラの港となる。
この場合、双方が望むならば即座にその相手を恋人にすることができるが、すでに恋人がいる場合、ほぼ強制的にその相手を振ることを余儀無くされるので注意が必要だ。

ただ、恋人を乗り換えた場合、「相手からデートに誘われる」か、「デート中に「別れよう」系の発言をする」までは振ったことにはならない(一度振るまで関係は進展させられなくなるが)ので、昔の恋人を振りたくない場合は、会った瞬間こちらから呼び止めてデートに誘い、待ち合わせ場所では先に相手に話し掛けさせてデート先での会話を選択できるようにし、「今日は、このへんで……」で逃げればなんとかなる。

不倫の場合は、行き先はフーコー温泉となるため、要警戒区域が共和国の反対側に移る。
また、不倫の場合はすでに結婚している配偶者に逃げられることはないが、こちらからも離婚することは出来ないので、配偶者が死亡しない限り不倫相手との関係を進展させることは出来ない。

なお、いずれの場合も別の相手とデート中に恋人もしくは配偶者に見つかると修羅場(笑)となり、その恋人もしくは配偶者からの好感度が大きく下がる。

☆浮気発覚を防ぐための鉄則☆

ということは、だ。
要は「いかに恋人なり配偶者なりに見つからぬようにデートをするか」ということになる。

まず、以下の二つは「鉄則」である。

・恋人や配偶者の行動が予測できない「休日」のデートは避けるべし。
特に浮気の場合、恋人が港付近の個人商店に買い物に来ていたりするので危険だ。

・恋人や配偶者の試合(特にショルグリーグ)のある日はなるべく避けるべし。
待ち合わせ場所の大通り南はショルグに行く際には必ず通らなければならないポイントであるため、恋人もしくは配偶者の試合がある日に浮気をしようなどと言うのは愚の骨頂。
「試合の時間を覚えておいて、恋人や配偶者が試合をしている一瞬のうちに大通り南へ向かい、即デートに出発」という荒技もないではないが、ちょうどそのタイミングにデート相手が待っているとは限らない。

☆危険度を見分ける鍵は所属ウルグと住所☆

ということで、「恋人ないし配偶者の試合のない平日のデート」が一番安全と言うことになったが、それだけではまだ完全ではない。
危険度は恋人や配偶者、そして浮気相手の所属ウルグや住所によっても大きく変わる。

まず浮気の場合。
デートコースは「大通り南→港通り西→港前→タラの港」。
よって、このエリアを頻繁にうろうろする相手ほどリスクが大きいということになる。

となれば、まず「港区在住の人」は恐ろしくリスクが高い。
続いて「リムウルグ勤務」も危険。
特に「ガアチ区在住のリムウルグ員」は通勤の際にこの通路を利用することが大いに考えられる。

では、逆に安全なのはと言うと、「仕事場、住居ともに大通りより東側にある人」である。
特に「バハ区在住のバハウルグ員」などが完璧だ。

しかし不倫の場合は、デートコースが「大通り南→港通り東→湖前→温泉前→フーコー温泉」となるため、危険区域が大きく変わっている。
こちらの場合は、「ガアチ区在住の人」をはじめ、「バハ区在住の人」、「ガアチウルグ員」、「バハウルグ員」が危険と言うことになる。

なお、いずれの場合も「大通り南」を通る可能性が高い「各ナァム邸在住の人」は極めて危険度が高い。

もちろん、これ以外にも「性格」なども関係してくる。
たとえば、浮気デート中に「バハ区在住のバハウルグ員」のはずの恋人に遭遇することだって相手が仕事嫌いであれば十分にあり得るのだ。

万全を期するのなら、2、3日恋人なり配偶者なりの後を付け回して、相手の普段の行動パターンを調べておくのもよいだろう。

☆終わりに☆

何事にも100%ということはない。
浮気や不倫のリスクを100%回避する方法もやはり存在しないのである。

このマニュアルに書かれている内容を実行する時は必ず自らの責任において行うこと。
万一それによって配偶者に冷たくされるようになったり、大事な恋人を失うことになっても、当方は一切関知しない。


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